「ムーンライト」を観る

「ムーンライト」を観る
今年度アカデミー賞作品賞を始め、3部門受賞した作品
製作はブラッド・ピット
2014年のアカデミー賞作品賞に輝いた「それでも夜は明ける」に続いての栄冠
彼は製作者として才能がありますね
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黒人でゲイの主人公の半生を描いた作品
自分を取り戻す、自分探しの若者を静かにそして美しい映像で描いた作品になっている
全ての出演者が黒人

主人公シャロンの幼少時代、青年時代、成人後と3つの時代をそれぞれ別々の役者が演じている
ポスターの写真を見るとわかるが3人の顔が映っている
このポスターに私は魅かれた
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3つの時代
Little(幼少時代)
シャロンは幼年時代からいじめにあっていた
その日も数人に追いかけられ
空き家に逃げ込みひっそりと身を隠して、いじめっ子が立ち去るのをじっと待っていた。
そこで出会ったのが地域で麻薬売人の元締めをしているフアン
そこから二人の関係が始まる
幼いシャロンは自らがゲイであるとまだハッキリ認識できていなかったが、
フアンは彼に「ゲイとして誇りを持て」と勇気づけた
父のいないシャロンにとってフアンは育ての父の様な存在だった

シャロンには、ケヴィンという気の合う友達がいた
シャロンのことを気にかけ、自分を認めてくれる親友だった
ひ弱なシャロンだったが内面の強さをわかっていたケヴィン
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Chiron(青年時代)
シャロンは相変わらず「ゲイ」であることを理由に、クラスでいじめの対象となっていた
自宅には居場所がなかった
母は自宅に娼婦として客を連れ込んでいた

シャロンは海辺で月明かりの中、海沿いの砂浜に腰を下ろすと、そこでケヴィンと出会った。
二人でドラッグをやりながら静かに話していたが、
そのうちどちらからともなく二人はキスをして互いに慰め合った

シャロンは学校である事件を起こし刑務所に入る事になる

Black(成人後)
シャロンは服役を終え社会復帰した
服役中に麻薬の売人の誘いがあり服役後は地域の売人としてのし上がった
身体を鍛え、幼年時代、生年時代とは見違える姿になっている
この世を生きるための鎧をまとっているようだ
金のネックレス、金歯で覆っている
しかし内面の彼は自分は何者なのか戸惑っている
目の奥の寂しさが伝わってくる

母は麻薬の更生施設で自分を取り戻し、心から謝罪を受け母と心が通じあう

レストランのシェフとして働いていたケヴィンから電話があった

閉店後、シャロンはケヴィンを自宅まで送り、海沿いにあるケヴィンの家に泊まることにした

シャロンはケヴィンに「俺の体に触れたのは生涯で一人だけ、ケヴィンだけだ」と告げた
初めてケヴィンへの愛を告白した
その晩、二人は結ばれた

シャロンは本当の自分を取り戻すことができた

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映画は終始淡々と静かに進んでいく
ラストも見るものに委ねた終わり方だ
この映画を見た方がどう感じるか

賛否が分かれる作品だと感じる
これが作品賞?  と感じる方もいるだろう

私はアカデミーも随分変わったと感じる
一昨年の受賞者に白人しかいなかった批判の反動なのか
アカデミー賞らしからぬ作品賞に私はアカデミーも熟成されたと感じた

数年前に同じゲイの映画で「ブロークバック・マウンテン」という傑作がありましたが
当時はノミネートもされなかったことを考えるとアカデミー成長したぞ(笑)

実話をベースとして描かれた作品
賛否のわかれる作品
あなたはどう感じるか見てください


by koji_sagara | 2017-05-01 22:14 | 映画・本・音楽 | Comments(0)